M禿げと戦う友人奮闘記

私の友人は、前頭部が薄くなるいわゆるM禿げが30代から始まりました。
M禿げは、男性ホルモンが優位になると発症すると言われ、いわゆる毛深い人や
精力が強い人に多い禿げです。本人もかなり気になるらしく、前髪を伸ばして
隠してはいたのですが、人目以上に自分で気にするので、余計進んでしまう
という状態でした。
この男性ホルモンが優位になってくると、まず頭髪がいつもベトベトな感じに
なってきます。毎日洗浄してもそれ以上に皮脂が出て、朝にはベトベトになってしまう
状態です。この男性ホルモンによる皮脂は、毛穴を埋めてそこに炎症を起こします。
頭髪は毛根が毛乳頭細胞から成長して5~6年かけて太くなるのですが、この炎症に
非常に弱く、成長仕切る前に脱毛が起きたり、最悪毛乳頭細胞が死滅してしまいます。
友人も徐々にこの脱毛サイクルが早くなってきました。
そこで、まず彼が始めたのが、シャンプーを変えること。従来は髪に優しい方が
いいと考え、脱脂力が弱めで更にリンスまで入っているシャンプーを使っていました。
これでは、男性ホルモンによって増えた皮脂を益々頭皮に蓄積させてしまうことに
なり、悪循環となっていたのです。まずは、育毛剤ブランドのシャンプーに変えて
頭皮の脂をしっかり落とすことから始めました。すると、日中のベタベタした感じが
薄れて、少しボリュームが出てきた感じになってきました。さらに、男性ホルモンを
抑制すると言われる発毛剤を使い始めました。
暫くは、これを続けていましたが、いよいよ脱毛速度が速くなり半分諦めかけていました。
そのころ登場したのがAGAの経口治療薬でした。この薬は、病院で男性型脱毛症の診断を
受けなければいけないのですが、経口で男性ホルモンを抑制するため、外用のものよりも
効果が強い様です。ただし、根本的に治すわけではなく、男性ホルモンを抑制することで
飲んでいる間の脱毛を止めるというものですので、効果を維持させるためには飲み続ける
必要があります。また、若干ですが副作用として、精力の減退も見られる様です。
友人の感想を聞いてみると、医師に状態をしっかり診てもらっているという安心感と
経口薬の効き目を実感するという意味で、トータルに考えると、男性型脱毛症の場合は
この経口薬を使用した方が、精神的にも、症状的にもいい結果をもたらす感じでした。
友人は、今も経口薬を継続していますが、いつも髪を気にしてかき上げたりしていた
頃に比べると、表情も明るくなり良かったなあと思います。

原因不明の視野欠損

数年前、突然、原因不明の視野欠損になったことがあります。欠損した部分は右目の視野の上部です。最初は、まつ毛になにか黒いホコリかゴミがついていると思い、こすりました。でも、こすってもこすっても取れない。変に思いつつ顔を洗い、さすがにもう大丈夫だろうと辺りを見ると、やはり視野の上に黒い影があります。それなのに、鏡を見ても何もついていないのです。これはおかしいと、早々に眼科へ行くことにしました。
何事にも腰の重い私が、異変の翌日すぐに眼科を受診することが出来たのは、つい先日、数年ぶりにハードコンタクトレンズを割ってしまい、それを機に使い捨てのソフトコンタクトレンズに変えるため眼科を受診していたお陰です。一度受診して診察券を作っているとネットで予約ができるし、眼科の場所もすでに把握しているので、気軽に来院できます。それでなければ、眼科を検索し、場所を確認し、診察時間を調べ、来院に至るまでにはかなりの時間がかかったと思います。明日の朝には治っているかも知れないなと思いながらその夜は就寝しましたが、翌朝も視野の上部がすっきりしない感じはそのまま。軽く憂鬱になりながら、眼科へ向かいました。
眼科で症状を伝えると、すぐに「視野検査」をされました。視野検査は、暗い部屋で、丸い機械に顔をすっぽりと入れ、顎を固定し、片眼ずつ検査します。なるべく眼球を動かさないようにするため、正面に見える点を見つめるように意識します。そして、視野の上下左右でピカッと小さな点が光るとボタンを押すのです。聴力検査で音が聞こえるとボタンを握るのと同じような感じ、片目10分ずつくらい行ったように思います。
検査の結果、やはり、視野の上部が見えていないとのことでした。それから、瞳をひらく薬を点眼してから眼球を検査したり、様々な検査をしましたが、すぐにわかる異常はなし。大きな病院で再診することになりました。
疲れ目ですね~と言われて終わりかなと軽い気持ちで受診していたのに、MRIだの紹介状だの言われて急に不安になってしまいました。すぐに、紹介された大きな病院で精密な視野検査やMRIまで撮った結果、眼球にも脳にも特に異常はなし。当時、妊娠中だったためこれといった服薬も出来ないこともあり、定期的に検査をしながら様子を見ることになりました。最初、わずらわしかった視野の上の「黒いゴミ」もいつしか慣れてしまい見えている(実際には「見えていない」のですが)感覚がなくなってきた頃に出産し、通院が途切れました。
そして、出産から2年後、久々に検査をしたら、なんと治っていたのです。結局、なんだったのかわからないままですが、治ってしまったのでそれきり通院も検査もしていません。混雑している大きな病院での通院検査は一日仕事で大変でしたし、原因の特定もできませんでしたが、悪性でどんどん視野が消えていくものではないと言われ、心底、安堵しました。
私同様、多くの人にとって病院に行くのは面倒だと思います。でも、安心するためにも、通院や検査は必要不可欠なものだなあと初めて実感した出来事でした。